備前焼を使い込む

備前焼を使い込むと・・。
どう変化するのか興味のある方が非常に多いようですね。


ブログでもご説明できたらと思うのですが、これがなかなか難しい・・。
撮影具合によって、色合いの変化って分かりにくいですからね。


で、同じ窯でほぼ近くで焼かれた湯呑を比べてみました。
(仕入れたときには、発色具合もほぼ同じでした)





ひとつは、ネットで販売している新品のもの(左)。
もうひとつは私が、ほぼ毎日半年間ほど使い込んだもの(右)。



並べてみたら、あんまり違いが分からないでしょう。

で、底の方はこんな感じ。


こちらの方が違いが分かりやすいかな・・。



ほんの少しですが、使い込んだほうが緋襷の色合いや地肌がしっとりと落ち着いているように見えませんか?
少しですけどね・・。



結論から言うと、備前焼は萩焼などの陶器のようには劇的に変化しないですからね。

人間も整形でもしない限りは、見た目がいきなり変わらないでしょう。
備前焼は人と同じように、歳を重ねるようにじっくりと変化して行きます。



毎日使っていると、
ある日、『おっ、なんかいい感じになってきたな・・』、と思うような日があります。
それは毎日愛用しているから分かること。


普段の積み重ねがちょっとした味わいの変化を愉しめるんです。
愛着を持って大事に使っているご褒美ですから・・。


劇的な変化はその時の感動も大きいですが、すぐに飽きますよね。
けど、備前焼はちょっとずつじわじわ来ますからね。


それが大事に備前焼を使っている人間にとっては、たまらない瞬間ではないでしょうか。

よって、備前焼の良い表情が愉しめるかは使い方次第かなと、私は思います。


変化しないからと備前焼を棚の奥の方に追いやっていませんか?

ぜひ、毎日地道に使い込んでみてください。
きっとご期待に沿えると思いますけど・・。




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