まだら模様の備前焼・・
少し前までは珍しかったのこの技法ですが、若手作家さんが積極的に取り入れてスタンダードな技法として定着しているようです。
このまだら模様、どのように出しているんでしょうか。
元々、備前の土が堆積した状態は画像のようにまだら模様になっています。
赤っぽくなっているのは、鉄分が多く含まれる部分。
白っぽくなっているのは、鉄分が少ない部分。
白っぽくなっているのは、鉄分が少ない部分。
普段よく見る備前焼はこのまだらに堆積した土を精製し練って使用します。
鉄分を均一にすることでねっとりとした可塑性のある良質の粘土になるわけです。
鉄分を均一にすることでねっとりとした可塑性のある良質の粘土になるわけです。
可塑性の優れた備前の土でも精製せずに使うと、収縮率の違いや不純物の混入により亀裂が入りやすくなります。
この技法は備前で行われるようになってからまだ日が浅く、昔から行われている伝統的なものではありません。
亀裂を生じやすいという欠点はありますが、土の表情のバリエーションが増えるのでこの技法を取り入れる作家さんが多いのももうなずけます。
備前焼は古くから新しい技法を少しづつ取り入れながら、炎を絶やすことなく伝統を守ってきました。
これからも新しい技法が生まれ、消費者に受け入れられたものは定着し、もっとバリエーションが増えてくるかもしれませんね。
100年後の進化した備前焼はどのようになっているのか、見てみたい気もします。
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