備前焼の価格、プライスレス・・

さて、たまには備前焼の事でも・・。
今日は備前焼の価格について。
手作りで大量生産できず、おまけにひとつひとつ景色が異なり微妙に価格に差が出る備前焼、表示している金額が適正なのかよく分かりませんよね。
備前焼を販売している私は(あまりに日常的なので)気になりませんが、同じ作家の同じ形の作品でも価格が微妙に違う事はしょっちゅうあります。

私が実店舗でお客様に接客中に説明しているのは、焼け上りによる価格の差。
備前焼は1回の窯焚きで同じものを大量に焼くわけではなく大小さまざまな作品を組み合わせて焼きます。
組み合わせの結果で様々な変化が生まれ備前焼の景色となります。
で、当然のことながらとれる景色の数に差が出てきます。
価格が高くなる物=1回の窯焚きで数が取れないもの=景色がくっきりと出ているもの。
になります。

同じ形に見えても値段に微妙に差があるのはそのためです。
一番わかりやすいのはこの焼け上りの差による価格の違いで、その他にも使われる土、造形の手間などが価格に関係してきます。

価格差がある備前焼でも良い悪いといった差ではなく、必ずしも高い物=綺麗で良い物という事にはなりません。
くっきりと景色が出ていても綺麗に見えない物も多くありますし・・。

リーズナブルな価格帯の中からキラリと光る作品を見つけるのも備前焼を選ぶ楽しみですからね。
苦労して探し当てた作品はプライスレス。
きっと、手放せなくなる備前焼になってくれると思いますよ。

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