使い慣れない名称
これは備前焼に限ったことではなく、他の焼き物にも広く使われています。
普段使い慣れない言葉が多いので、意味が分からないものもあるかと思います。
今日はどのような名称が実際にあるのか、ちょっと上げてみますね。
花入れによく使われる名称は、
矢筈口(やはずくち)・鶴首(つるくび)・蹲(うずくまる)・砧(きぬた)・船徳利(ふなどっくり)など。
矢筈口、鶴首は口の形からついた名前です。
蹲は形が人がうずくまっているように見えるから。
砧は農機具の砧(木槌のようなもの)に形が似ているから。
船徳利は船の揺れに対応できるよう底が広くなった形のものを言います。
また、徳利には野菜の名前がついていることが多いんですよ。
芋(いも)・蕪(かぶら)・辣韮(らっきょう)・阿古陀(あこだ)など。
どれも実際の野菜から形がイメージできると思いますが、ピンとこないのが阿古陀。
阿古陀は阿古陀瓜というカボチャのような形をしたもの。
聞いたことのない野菜ということで形がピンとこないのですが、カボチャをイメージしていただければと思います。
ちなみに今日の画像は阿古陀徳利を使っています。
あと、耳付(みみつき)とか擂座(るいざ)とか聞かれたことがある方もいらっしゃると思います。
耳付は肩口や胴部分に耳のように土の塊が2つ、シンメトリーについているもの。
擂座は、鋲の頭のような土の塊が口縁や肩口に複数ついているものを言います。
名称の意味が分かれば、より愉しく鑑賞できますね。
どこかで、きっと役に立つと思いますよ。
個々の名称の詳細は、あらためて記事にしますのでどうぞお楽しみに。
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