矢筈口(やはずくち)
矢筈口(やはずくち)。
矢筈(やはず)とは、矢の端っこ、弓の弦を受ける部分のこと。
掛け軸をかけるときに使う竹の棒も矢筈といいますが、先端の部分の形状が似ているからです。
この矢筈の形状に似ている口をしていることから矢筈口(やはずくち)と呼ばれていますが、この矢筈口に耳をつけたものが備前には比較的良く見られる形です。
備前では花入れ以外にも水指に、この形が良く使われています。
花入れの中でも格が高く、窯変など貴重な景色が取れる場所で焼かれます。
備前焼作家の個展などでよく見かけるのはこの形ではないでしょうか。
よって、花入れの中では高価なものが多いのがこの矢筈口花入れになります。
一般家庭向きでない事もあり、当店の入荷数は他の形の花入れと比べて少な目です。
綺麗な窯変の矢筈口花入れは見ごたえがあるんですけどね・・。
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