湯呑とぐい呑
本当に備前焼屋のブログなのか?
と、疑われるほどに備前焼ネタが少ない当ブログ。
今日は久々に備前焼ネタですよ〜♪
さて、接客しているとよく質問される事。
『湯呑はぐい呑より大きいのに、なんで湯呑の方が値段が安いの?』
たしかに湯呑の方が大きいのに値段は安い・・。
同じ『呑』の字がお尻についているのにねぇ。
それはですねぇ。奥さんっ。
備前焼は大きさに関係なく、景色や手の入り方による価格ランクがあるんですよ〜。
分かりやすく言えば、
湯呑は手軽に使ってもらう為に大量に製作するアイテム。
ぐい呑は1点モノ、景色や形状などの雰囲気が重要になるアイテム。
の違いです。
湯呑は大量に製作しますので、ロクロ形成も高台のきり方もほぼ同じ。
当然、焼かれる場所も景色がつく程度の所。
一方、ぐい呑はひとつずつ形状や高台のきり方に変化を持たせたり・・。
焼かれる場所も綺麗な景色のつく一等地。
ぐい呑はコレクション性が高く、アイテム的にも雰囲気重視の所があるのでほぼ1点モノばかり。
と言うことは、湯呑もぐい呑並みに手を入れて良い所で焼けばぐい呑並みの値段になりますし、ぐい呑も大量に製作してそこそこの景色で焼けば湯呑並みの価格になるわけです。
実際に湯呑並みの安価なぐい呑もあるんですよ。
ただ逆はあまり見かけませんから、実は湯呑の綺麗な景色のものは貴重なんですよ〜。
(うちの様な直接取引で小回りの聞く販売店が仕入れを得意とする分野ですね)
以上を踏まえた上で、私から湯呑・ぐい呑の買い方アドバイスを。
湯呑は同等のものが多く存在するので、たくさんの中から1点キラリと光るものがあったらそれは買い。
個性よりも使いやすくて飽きの来ないシンプルなものがおすすめ。
ぐい呑は1点モノ、同じモノには二度と出逢えないと思って心奪われたら買うべし。
ただ無理して買うのはやめた方がいいですね。
例えて言うなら、
湯呑は長く付き合える友人を選ぶように・・・。
ぐい呑は心癒してくれる恋人を選ぶように・・・。
今日のブログは久々綺麗にまとまったな〜♪(自画自賛)
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