作家のこだわり・・
備前焼作家と接していると、その作家の作陶へのこだわりがだんだんと判るようになってきます。
作陶に関してはこれが正解、と言うものが無く、最終的には作家の考えに左右されます。
ある作家では普通に行われている効率の良い作業も、別の作家ではあえて行われなかったり・・。
やはりプロの陶芸家としては譲れないこだわりと言うものがあるようです。
粘土の精製方法から形成作業、窯焚きにいたるまで・・。
ひとつひとつの作業に見られるこだわりが、最終的にはすべて作品へ表れてきます。
同じ備前地区の粘土を使って焼締められていても、その土の表情などがまったく違ってくるのはそのためです。
焼け上がりの良いものや手の掛かったものが必ず評価されるとは限らない厳しい世界・・。
そのこだわりが受け入れられるか・・、
最終的に答えを出すのは、お金を払って買っていただくお客様なんですね。
そこを生き抜くアンテナが、プロには必要なのかもしれません。
自己満足にならないように、
私もそれを肝に銘じながら販売業務を行っていきたいと思います。
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