緋襷の模様・・
当店で取扱比率の高い緋襷。
今日はその緋襷のお話を・・。
使われている文字から、緋色の襷がけ(ライン)の景色を連想される方が多いと思います。
実際にライン状のものが圧倒的に多いのですが、中にはラインになっていないものも。
画像のように緋色に発色した範囲が広いものも、最近よく見られるようになってきました。
では、その緋襷はどうやってつけられているのか。
緋襷は稲わらを使って景色をつけています。
窯詰めの時に稲わらを作品に巻きつけることで緋色に発色する景色が生まれます。
稲わらをそのまま使えばライン状に景色がつくのですが、稲わらを叩いてほぐし綿状にすることで広い範囲に緋襷の発色をつけることができます。
非常に手間がかかりますが、景色のバリエーションも増え見た目にもきれいな緋襷をとることが可能です。
単純に見える緋襷ですが、実は窯詰めの際にいろいろと変化を持たせています。
太いものは稲わらを2重に巻いたり、細いものは稲わらを裂いて巻いたり・・。
稲わらを軽くたたいてラインにうねりを加えたり・・。
緋襷を眺めながら、どうやって稲わらを巻いているのか考えてみるのも面白いですね。
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