窯焚きへ・・

今後予定されているネット個展の打ち合わせもかねて・・。

窯場に到着したのは夜の8時。
車の通りも少なく、あたりはすでに真っ暗。
山の向こう側には岡山の街の灯りがほんのりと見えました・・。

火が入って3日目。
窯の温度はまださほど上がっていません。
まったりと焚き火をしているような感覚。
時折、薪のはぜる音が聞こえる程度です。
効率よく温度を上げるために焚き口の状態を確認しながら薪を入れ替えたり投入したり・・。
炎は窯の中に引っ張られるように吸い込まれていきます。

窯焚き前半戦はじわじわと温度を上げていく作業で、この段階では一人で作業を行います。
ローテーションを組んで交代で炎を管理します。
これを数日間続け、最後は大くべ。
大くべではあらゆるところから同時に薪を投入するために、人が増えにぎやかになります。


昨晩の滞在時間は5時間ほど。
私は何もせずただしゃべったり見ていただけですが、炎を前にしているだけでも顔がほてり身体がだるくなってきます。

数日間、炎と格闘する体力。
冷静に窯の状態を判断する精神力。
陶芸家という仕事は精神的にも肉体的にもタフでないとできませんね。

この記事を書いている今も窯焚きは続いています。
あれから、どれくらい温度が上がったのでしょうかね・・。
渡邊先生の窯だし、今から楽しみです。

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