自然練込と黒練込・・

さて、今回は備前焼の事について少し・・。
内容は横山直樹先生の自然練込と黒練込について。
自然練込は横山先生の師匠である川端文男先生が確立された技法です。
通常は土を精製し練って使用しますが、自然練込は土を練らず土が堆積した状態をそのまま使用する技法です。
土に含まれる鉄分が多い部分は赤茶色に発色し、鉄分の少ない部分は白く発色します。
そこに緋襷の景色を組み合わせたのが自然練込となります。
黒練込とは横山先生が自然練込を応用して完成させた技法です。
自然練込は緋襷の景色を取るために酸化焼成ですが、還元焼成することで地肌を黒く発色させています。
黒練込の特徴は地肌が灰色や黒くなり、緋襷が様々な色合いになることです。
濃厚な小豆色から青灰色、金色、銀色など、幅広く発色します。
黒練込の最大の魅力はこの緋襷の発色具合です。
ほぼ同じものがなく中には全体に金色の発色がみられるものがあります。
横山先生の黒練込。
綺麗な緋襷の発色をぜひご覧になって下さいね。



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