儚い緋襷・・

さて、今日は緋襷の事について少し・・。
緋襷の色ですが、オレンジがかったり小豆色がかったり、還元をかければ金色に発色したりといろいろあります。
作家の狙う緋襷の発色は濃厚で小豆色に近いもの。
焼成温度が低かったり、土の性質によってオレンジ色の発色になります。
で、小豆色の発色を狙うためにギリギリまでしっかり焼くのですが、発色の頂点を超えてしまうと今度は緋襷の発色が消えていきます。
画像の緋襷でなんとなくわかっていただけるでしょうか?
当然、窯内部の場所、作品の裏表でも焼ける条件が変わってきますので、作品の表が緋襷が消えかかって、裏が小豆色の緋襷というものもあります。
私、個人的に、この消えかかっている緋襷が儚くて大好きです。
見つけると、たまに入荷させております。
ギリギリの発色を狙うために生まれる儚い緋襷。
機会があれば、ぜひご覧くださいませ。

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