備前焼作家の作品数を考えてみる・・
作家が一生かけて作れる備前焼の作品点数ってどれくらいでしょうかね。
これは作家さんの個人差もあるでしょうし、なかなか計算が難しいですね。
では、一番わかりやすい方法で計算してみましょう。
※あくまで単純計算なので実際にはものすごく誤差が出ていると思いますのであらかじめご了承ください。突っ込みどころが満載なので、『ふ~ん』程度にお読みください。
備前焼作家が年間に焚く窯の回数は約2回。
多い人は3回とかありますが、組織でない個人作家の場合、春と秋の2回窯を焚く人が多いです。
20歳から修行して、約5年間修業して独立、28歳で初窯だし。
(これは順調に行ってだと思います。実際にはもっと初窯までに時間がかかることが多いです)
(これは順調に行ってだと思います。実際にはもっと初窯までに時間がかかることが多いです)
70歳まで休まず42年間現役で活躍したとして、年に2回の窯焚き×42年=一生で84回の窯だし。
窯の大きさにもよりますが、ひと窯で湯呑や徳利、器など様々なアイテムを合わせて数百~2千点ほど作品が焼けます。
ひと窯2千点×84回=16万8千点。
ひと窯で取れる窯変作品100点×84回の窯だし=8,400点。
ひと窯で取れる焼け上りの良い窯変作品10点×84回の窯だし=840点。
ひと窯で取れる窯変作品100点×84回の窯だし=8,400点。
ひと窯で取れる焼け上りの良い窯変作品10点×84回の窯だし=840点。
分かりやすい窯変作品というくくりで計算していますが、窯変の湯呑とかアイテムで絞るとより生産数は少なくなります。
今回の計算で個人的にはかなり少ない印象を受けました。
特にひと窯で取れる数が少ない窯変作品などは、一生をかけても決してたくさんのお客様にいきわたるような生産数ではないような気がします。
窯変作品はほかの焼け上りに比べ値段が高くなりますが、生産数を考えると仕方ないのかもしれませんね。
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