備前焼の
技法として定着しつつある【引出】。
今日はその引出についてちょっとご説明いたしますね。
引出とは
焼成中に窯の中から作品を取り出し、急激に冷却させる
技法です。
胡麻が飴釉のようにやや透明に、胡麻がかかってない部分はマット(艶消し)な状態に発色するのが特徴です。
焼成中の表面が柔らかいときに鉄棒や火箸などで引っ掛けて窯から取り出すためひっかけた跡などが残る場合もあります。
また、窯の中から引き出せるアイテムが限られており、茶碗、徳利、酒呑、湯呑など比較的小物の作品になります。
高温の状態で窯から出して急激に冷却するために、割れたりすることが多く作品としてはひと窯で数点取れる程度です。
ここ数年で引出をされる
備前焼作家さんも多くなりました。
備前焼の
技法としてかなり定着してきたような気がします。
引出を見かけましたら、通常
焼成の
備前焼とは一味違う風合いをぜひお確かめ下さいませ。
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