窯だしの愉しみ・・

備前焼は薪窯を使い焼成されています。
薪窯は電気窯のように毎回同じように焼成をコントロールすることはできません。
よって同じ窯で備前焼を焼成しても、作家の窯の焼き方やその時の温度や湿度によって微妙に作品の発色具合や表情が変わってきます。
何回か作家の窯出しを見ていると、だんだんとその違いが分かるようになってきます。
胡麻の色合いが微妙に違っていたり、全体的に雰囲気が落ち着いた感じになっていたり・・。
この微妙な違いが分かるようになってくると、仕入れに行くのがより楽しくなります。
その違いを作家さんに質問し、解説してもらうのはとても勉強になります。
そうして得た情報をもとに、毎回備前焼の仕入れを行っています。
毎窯ごとに出向くのはなかなか難しいのですが、できる限りいろんな窯出しを見て知識の引き出しを増やしていきたいと思っています。

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